漢字検定の様子,診療内科の医師になった卒業生の話

2025/02/07

放課後の漢字検定の様子です。テストに向かう緊張感が伝わってくるようです。どの生徒も,無事に合格を手にすることができますように。

 個人面談月間になっております。私のクラスでは,先々週にクラスの男子生徒の面談を行いました。3学期に入り,成績が振るわなくなっていて,授業中も気がつけば居眠りがあったりしていましたので,ちょうどいいタイミングだったと思います。「4月の頃の勉強に対する覇気が,最近感じられなくなっているんだけど,ゲーム依存とかスマホ依存とかになっていないだろうか。」に対して,「はい,お察しの通りです。」とのこと。ゲーム依存,スマホ依存について,ある卒業生のことを思い出したので,彼にその話をしました。以下のような内容でした。

 卒業生のT君は,中学1年生の時に難関のクラスにいて,1年間勉強を頑張り東医クラスに編入しました。よく頑張っていた生徒でした。高校生になると,私が学年を離れたのでその後の様子はつかんでいませんでした。高校の卒業式の前日に,高3の先生に用事があって,本館の職員室前で待っていました。

手持ち無沙汰の雰囲気だったので,ちょっと声をかけました。「T君,卒業おめでとう。これで中学校入学から6年間が終わったね。6年間,どうだった?」それに対して,こんなふうに答えてくれました。

「東医コースに編入した時に,よく頑張ったからご褒美にスマホを買ってもらいました。そこからスマホ依存になってしまって全然勉強しなくなりました。中学生には絶対にスマホは要らないです。」,「誰からも支持されないけど,私はずっとそう思っているんだよ。」高校のある時期からスマホに依存しない生活・勉強を心がけたそうです。その後,彼は,2年浪人をした後に,国立大学の医学部医学科に合格しました。高校卒業後は,本来の努力家に戻ることができて、合格を手にすることができました。現在,T君は,県内の診療内科で医師をしております。失敗と努力を経て,患者思いの良い医師になっていると思います。